山を歩く3

「・・・立秋をとっくに過ぎ、旧暦では秋、なのだが現代ではまだまだ暑く、雲も猛々しい。



夏は「か~っ」と暑い方が夏を満喫しているようでわたしは好きなのであるが、残暑は毎年厳しい。




夜だけは涼しくなってほしいものだ。」



・・・


という前置きを作成し、はや一か月半ちかく経過してしまった。


今や日中も肌寒くなりつつあり、夏の面影はなくなりつつある。




自宅のインターネット環境の不具合によりブログを二か月もの間アップできず、当ブログをご存知の方には大変ご迷惑を掛けてしまったこと、
ここにお詫び申し上げます。




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だいぶ前の話になってしまったが、七月に足を運んだ、愛知県新城市にある「明神山」の山歩きについて述べようと思う。


この山歩きは前回のリベンジ、である。



これも前のことであるが思い出していただきたい。




明神山には、「乳岩」「三ッ瀬」と、二つの登山口があることは前回述べた。




今回は三ッ瀬口が出立の地である。
歩く距離的にはこちらの方が短い。




そしてメンバーは前回と同じ、殿方四人。Kさん、Nさん、Mさん、である。


山を一緒に歩くのに、これ以上ないメンバーであるのは言うまでもない。



例によって浜松のとあるローソンに集合し、車二台連なり登山口へ…


山を歩く3

山を歩く3

準備をし、いざ明神山。





空は、気持ちのよい青空である。


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三ッ瀬の入り口は沢の手前にある。



山を歩く3


看板横の猿に「はっぱ」をかけられ、沢を越えて登りはじめる。
山を歩く3


山を歩く3


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登りはじめは相変わらず苦しいものだ。


山を歩く3

山を歩く3


歩き始めて10~20分くらいで汗がジワジワとにじみでてくる。





道には、岩や大きい石がごろごろと転がっており、なかなか普通の道を行くようにはいかぬ。


さらに、傾斜が結構急なのである。

これはこたえる。




ヘタに不安定な石に足をのせれば足をとられる。



しかしこういうところを歩くたび、登山靴の有り難さというか、恩恵を感じずにはいられぬのである。





山を歩く3


山を歩く3


山を歩く3


この山道、二合目までが非常に長く、一度来たことがあるKさん以外、二合目の看板が出でてきた時、

(こ、これで二合目!?)

…三人とも狼狽したものである。



山を歩く3


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休憩を多目にとり、ゆっくり歩をすすめてゆくと、お待ちかね、「鎖場(くさりば)」が立ちふさがるのだ。

山を歩く3



軽いスリルもあり、筋トレにもなるし、こういったところは楽しいもので、気分も高まる。


岩に鎖が打ちこんであり、その鎖を手に取り、のぼるのである。

山を歩く3



更に、鉄ハシゴも出現する。

山を歩く3

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このような道に体力を奪われるのである。
山を歩く3


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乳岩ルート(前回)と三ッ瀬ルート(今回)は、ある地点で合流し、途中から前回と同じ道におどり出る。

(乳岩ルートからだと、合流地点は前回述べた「胸突き八丁」を越えた先にある。)

山を歩く3




前回越えた鎖場。
山を歩く3

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ここで前回リタイヤした地点を通過。



その先の、ながい鎖場。
山を歩く3

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しばらくゆき、鉄ハシゴを登ると前回お目にかかれなかった、

馬の背(うまのせ)

に辿り着く。

山を歩く3

山を歩く3

山を歩く3


その名の通り、馬の背中のような細長い岩であり、そこを通る。ちなみにここが八号目である。

山を歩く3


岩道の両横は絶壁、落ちたら間違いなく天に召されること請け合いの場所であるが、

景色はまったく文句のつけようがないもので、遠くに見える山々、川、しばらく眺めていてもまず飽きぬ絶景であった。


山を歩く3

山を歩く3



思い思いに写真を撮り、また、頂上を目指す。


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頂上に行くまでの道のりも登ったり下ったりで、山が疲れた身体にゆさぶりをかけてくる。


山を歩く3



ただ、もうすぐ頂上だと頭で理解している分、歩き始めより足取りは軽いようである。


このあたりで、写真には撮れなかったが、野生のリスを見ることを得た。





しばらく歩くとお待ちかねの頂上、である!


山を歩く3

山を歩く3

山を歩く3


写真だと遠方はモヤがかっているが、実際はもう少しよく見れた。


望遠鏡もあったが、レンズの中が「露」だらけで全く見えない。


山を歩く3


展望台に登り、昼飯の準備をはじめる。





今回もN’sキッチンのお世話になる。


今回のメニューは、


山を歩く3


山を歩く3


な、なな、なんと、蕎麦、である。


インスタントでなく、乾麺だ。
さすがとしかいいようがない。






ネギ、刻み海苔も周到に用意されており、期待が否応なしに高まる。

それから氷水でしめられ、陽の光を受け、つやつやしている蕎麦をつまむ、のである。

山を歩く3



山を歩く3


(う、うまい…)



山頂で蕎麦とは格別なものだ…






そして最後にまさかの蕎麦湯。

山を歩く3

これには一本とられた。

山頂で蕎麦湯を頂けるとは…!


Nさん、いつもありがとうございます…!






頂上は晴れたり雲がでたり忙しい。
山を歩く3

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昼食中に様々な方が登ってこられ、各々昼食をとられていた。

ご年配の方が多く、おにぎりやパンを頬張っている。

(帰り道も幾組かのグループとすれ違ったが、みな、お元気そうなご年配であった。)

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一時間近く過ごし、時間をみて下山の準備をする。


下山は来た道をそのまま戻るのであるが、今日は雨も降らず気持ちよい天気で、するすると歩くことができる。

山を歩く3



帰りの馬の背でもしばし立ち止まり、眺めを目に焼き付ける。

山を歩く3



馬の背の景色に改めて感動したMさんが思わずうつ伏せになり、馬の背に負けじと人の背をみせつける!


山を歩く3


山を歩く3
(アタマ踏まれてるみたい)





馬の背では、ひとしきり盛り上がった。
あとにするのが名残惜しい。






帰りの鎖場も、はじめに比べれば慣れたものだ。

山を歩く3

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山を歩く3

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帰りも水場に寄り道したり、沢で写真を撮ったり、誠に有意義な時間を得た。

山を歩く3

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凱旋する男たち。

山を歩く3




駐車場に帰ってくると、やはりホッとする。


今回も無事に帰ってくることができた。




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今回で、わたしの静岡での山歩きは一区切りになる。



静岡県から他県へ引っ越す為だ。



こちらでは三度しか山歩き出来なかったが、非常にたくさんのものを学び得ることができた。




最初にKさんと山へ行ってから、すっかり山歩きが好きになった。

ランニングもこれの為にやっているようなものである。



Kさんのお誘いがなければ、いまだ山の素晴らしさを知ることはできなかっただろう。

ほんとうに最高のきっかけを頂きました。






Kさん、Nさん、Mさん、短い間でしたが今まで本当にありがとうございました。

生意気かつ気がきかぬおとこで申し訳なかったです。




また休みが合えば山歩きに参加させていただきますので、その際は宜しくお願いします!

(・・・この後、9月11日に別な山へ参加・・・それについてはまた次回)


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自然、とは誠におそろしく、おもしろい。




これからの生活でも、自然とうまく付き合っていきたいものである。










この記事へのコメント
との兵殿、こんにちは。
元気でやっていますか?

ブログ楽しみに待っていました。
馬の背ならぬ人の背とはうまい(笑)
ありがとう!

また一緒に登りましょう。
Posted by 喜屋武 藍喜屋武 藍 at 2012年10月10日 08:20
ほんとに頭踏んでやればよかったのに。(笑)

やっと更新。
首を長くして待ってました。
元気そうでなによりです。

今回欠席だったのは残念だったけど、また行ける時に一緒に歩きましょう!

福島の山ももし歩いたらブログで紹介してね。
Posted by 6代目かとさー6代目かとさー at 2012年10月10日 15:05
〇喜屋武さまコメントありがとうございます!

お久しぶりです!稚拙ではありますがブログ遅くなってすみませんでした…。わたくしはなんとかしぶとく生活しております…鬼平が心の支えです(T T)

次の鞍掛山もそうですが、喜屋武さんのノリは最高です!わたしも見習いたいです(笑)

また次回の山で宜しくお願い申し上げます!


〇かとさーさまコメントありがとうございます!

大変お待たせして申し訳ございません!
アタマを踏むなどと大層な事はできないであります!

福島の山も、少しずつ挑戦しようと思います。
いつかこちらの山も歩きましょう!

ありがとうございました!
Posted by との兵 at 2012年10月10日 19:23
ご無沙汰しております。綺麗な写真がいっぱい!ウキウキな感じで写真いっぱい撮られたんですね。
福島でも綺麗な写真撮れればいいですね。福島に飽きたら山形もいいですよ。出羽三山、お薦めです♪
ANDOさんと出掛けられた写真も、機会があれば見せてくださいね。
それでは失礼します。
Posted by ちょっとん at 2012年10月12日 22:15
〇ちょっとんさんコメントありがとうございます!

おひさしっす!元気?山形も素晴らしいだろうね…県名に山って入ってるもんね!行ってみたいっす。

浜松編もそのうちあげますので、なんかコメントしといてください(笑)
Posted by との兵 at 2012年10月19日 20:19
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