令和3年7月25日(日)
安達太良山(あだたらやま)
また山歩きをしたい、そんなことを漠然と思いながら数年経ってしまったが、遂に今年になって決行を決意。
これがまたすごいタイミングで、友人が登山したことないから、やってみたいという連絡がくる。
こりゃ「山歩きを決行せよ」との天啓と思いたち、友人と相談、福島県二本松市にある安達太良山を歩く計画を立てる。
メンバーは3人。
ひとりは初めて、ひとりはかなりの経験者、ひとりはわたしである。わたし以外の2人は、かなり体力のある男性。
わたしからすれば数年ぶりの山歩き、静岡での山歩きを思い出し、必要な準備をする。
しかし、久々すぎたゆえの、体力の低下が懸念事項…。
・・・
集合は朝8時に奥岳登山口。
奥岳登山口はロープウェイ乗り場がすぐそばにあり、ロープウェイを使えば頂上まで1時間半くらいで登れるらしい。
登山というからには登りは歩きで行こう、と決まり、ロープウェイ駅にあるトイレに立ち寄り、登山口を後にした。
安達太良山は、登山好きな職場の先輩によると、歩く距離が長いとのこと。
最初のうちは歩きやすい道が続き、斜面もなだらかでハイキングのようだった。
とにかく天気が良く、まわりの景色も楽しみながら気持ちよく歩を進めた。
とりあえずの目標は、くろがね小屋という山小屋を目指すことだ。一本道なので迷うことはないが、結構長い距離を歩くため、たどり着いた頃には汗だくだった。
くろがね小屋のベンチで軽く食事を取り、出発。

くろがね小屋の先には立ち入り禁止の道があり、自然のリアルを感じた。
くろがね小屋を過ぎると、本格的に山道になってくる。
斜面も急になり、いきなり疲労感におそわれる。
それでも少しずつ進むと、山道が荒々しくなっていく。

うーん、神々しい…。
木々などの、空を遮るものがなくなり、一気に視界が開けた。
とにかく物凄い景色だった。

圧倒的で、3人とも写真を撮りまくった。
そのあとは、直射日光をその名の通り直に浴びながら、ゴツゴツした、急な斜面を登っていく。
個人的に、この時が疲労のピークだったと思う。
腹が減りすぎたのでおにぎりをぱくり。

(2人は結構余裕そう)
やっとの思いで峰の辻という場所にたどり着き、もうちょっとで頂上…なのだが…
そこからの道も斜面がおさまる気配はなく…
ヒィヒィ登ると…

遂に山頂…。
天気が凄まじく良い。

安達太良山は、山頂に乳首岩と呼ばれる岩があり、そこを登ると真の山頂にたどり着く。
道中、晴れたり曇ったりしていたが、山頂に着いた頃には快晴で、智恵子がいう、「ほんとの空」を体感できて感慨深い。
さっそく、バーナーでお湯を沸かし、お待ちかねのカップ麺を食べる。
まじでウマイ。
普段は飲まないスープも飲み干す。
山頂でカップラーメン・・・
これは、わたしが初めて静岡で山に登ったときに、連れて行ってくださった先輩がやっているのを見て、いつか自分もやってみたいと思ったのを実現したものである。
景色が本当に素晴らしく、いつまでも眺めていたかったが、風が強く、身体も冷えそうだったので名残惜しいが下山を開始する。
帰りのルートはロープウェイの駅を通るものだったため、疲れもあり、帰りはロープウェイで下山。

ロープウェイの景色がこれまた最高。
無事、登山口にたどり着き、岳温泉で疲れた体を癒やし、解散した。
・・・
今回の山歩きで感じたことは、とにかく山を歩けたという達成感と、自分の体力がいかに低下しているかという悲壮感である。
それでも、山を歩けたことの喜びは大きく、今回の経験をバネにして今後も、山を歩きたいと思う。